リチウムイオン電池は危険物?海外引越しで知っておきたいルールと対策

海外引越しをスムーズに行うためには各国の輸入規制や通関ルールを知っておくことが大切です!
スマートフォンや家電製品に含まれているリチウムイオン電池は国際貨物では、
危険物として扱われる事もあり注意が必要です。
今回はリチウムイオン電池が含まれる荷物に関してご紹介します。
リチウムイオン電池が危険物とされる理由
リチウムイオン電池は今や色々な家電に含まれており我々の生活には欠かせない品物となっていますが、
加熱や衝撃などにより発熱、発火する恐れがあるため国際貨物においては危険物に該当しています。
リチウムイオン電池はパソコンやスマートフォンのバッテリーにも含まれており、全て手荷物・・・というのも限界がありますよね。
とはいえ、すべてのリチウムイオン電池が「危険物」扱いになるわけではありません。
国際海上危険物規定(IMDG)の特別規定 SP188 をクリアしている場合は、危険物には当たらず、
引越し貨物として輸送することができます!
※国際海上危険規定に関してはこちら
SP188とは?
チウムイオン電池やリチウム金属電池の安全な輸送を目的とした国際的なルールです。
この規制は、リチウム電池が輸送中に発火や爆発などの危険を引き起こす可能性を低減するために設けられています。
●電池やセルの容量・ワット時定格量(Wh)が一定以下であること
●適切に梱包され、短絡防止措置がされていること
●製品本体に組み込まれている場合は、その数量や梱包方法が規定に合致していること
…など、細かく決められています。
トランジットアジアでお預かりできるリチウム電池の基準
トランジットアジアでは、下記の条件を満たすリチウムイオン電池を含むお荷物をお預かりしております。
リチウムイオン電池の基準
●単電池(セル)
1時間に使用する電力量(ワット時定格量)が 20Wh以下 のもの
※単電池とは、単体で電気の供給源として使用できる電池のこと。乾電池などが該当します。
●組電池(バッテリーパック)
1時間に使用する電力量(ワット時定格量)が 100Wh以下 のもの
※組電池とは、複数の単電池を組み合わせてひとつの大きな電池にしたもの。
ノートPCやスマートフォンのバッテリーがこれにあたります。
この基準を満たしていれば、SP188の対象となり、危険物には該当しないため引越し貨物としてお預かり可能です!
お預かりできないリチウム電池
一方で、以下のように 基準を超えるリチウム金属電池およびリチウムイオン電池は、SP188の対象外となります。
上記の基準を超える場合は、より厳格な輸送要件が適用されるため、トランジットアジアではお預かりをお断りしております。
▼100Whを超える家電製品の一例
・電動自転車や電動キックボード
・ロボット掃除機などの大型家電
・大容量モバイルバッテリー
ロボット掃除機などはバッテリーを抜いた状態であればお預かりは可能です、事前にバッテリーの容量などを確認するようお願いいたします。
引越し当日に持って帰れない!と慌てないように気になるお品物は事前に確認、ご相談ください~!