海外引越し前にチェック!貨物保険でカバーされないものとは?

2025.09.26

海外への引越しでは、多くの荷物を船便や航空便で運ぶことになります。
大切なお品物や思い出の品に万が一破損やダメージがあったときに欠かせないのが「貨物保険」です。

「入っておけば安心!」と思いきや…実はすべての荷物が補償されるわけではありません。
今回は、海外引越しでの貨物保険の注意点と、保険金支払いの対象外のケースについて解説します~!
(トランジットアジアでは三井住友海上の保険を利用しております。)

貨物保険とは?

海外へまたは海外から引越をされる際の引越荷物を対象とする保険のことです。
輸送中の偶然外来の危険によりお客さまの引越荷物に損害が発生した場合に保険金をお支払いするものです。

まずは大前提としてお荷物には必ず保険金をかけましょう。

項目別に記入する保険資料の場合は面倒…!と思っていても、保険金のかけもれがないか確認してくださいね。
中古の品物だし壊れても気にしないので要らないというお言葉も聞きますが、
万が一お荷物をつめたコンテナが海に落ちてしまった…という場合も保険金が0円では補償できませんので無保険は禁物です。

●保険の対象とならない引越し貨物

保険には、そもそも対象外の荷物があります。保険をかける前に必ずチェックしましょう!

①貨紙幣類、貴金属、有価証券、各種チケット、その他これに類するもの
② 1点または1組が30万円を超える宝飾品、彫刻等の芸術作品その他これに類するもの
③自動車、オートバイ
④生動物、植物、種子
⑤記念品、手紙等価格の客観的な算定が難しく、代替品の入手が不可能なもの
⑥標本(本等の原稿)、ひな形、模型、証書、帳簿その他これに類するもの
⑦パソコンなどの媒体に記録されたプログラムおよびデータ
⑧所有者が携行する引越荷物

特にパソコンやスマホ、デジカメなどのデータやプログラムは消えても保険はおりません!!
必ずバックアップをとりましょう。

●保険金をお支払いできない主な場合

保険をかけたからといって、すべての損害が補償されるわけではありません。
以下のような場合は保険金が支払われません。

・貨物固有の欠陥・性質による損害(蒸れ、自然発火、腐敗、変質、錆びなど)
・遅延に起因する損害
・戦争・テロによる損害
・原子力・放射能・兵器による損害
・しみ、虫食い、自然消耗や劣化による損害
・気象条件や温度変化による損害
・電気的・機械的な故障や変調による損害(外的異常なし)
・楽器の音質・音色の変化や弦のゆるみなどによる損害
・梱包申告なしで1点または1組が100万円を超える荷物の損害
・美術品・骨董品の格落ちによる損害
・ペア・セット物の損害は、損傷部分の価値を超えては補償されません

特にお洋服のしみ、お荷物に発生したカビなどは湿度の高い上海では起こる可能性も…。
トランジットアジアでは梱包時に乾燥剤を使用して対策をしておりますが、
必ず保険会社様の対象外のケースを確認するようにしましょう!

●保険の申請ができる期間

お荷物にダメージが発生していた場合、保険金が補償できる期間には限りがあります。
季節外れのお洋服や使用頻度が高くないお品物は後回しにしがちですが、
時間が経つと運送中によるダメージなのか?と判断が難しくなり適正な保険金のお支払いができなくなることもあります。

お荷物が届いたら早いうちに確認してくださいね。

どうでしょう?意外とこれは知らなかった!という方もいらっしゃるのでは…?
引越し貨物保険はかけたら安心!と思わず、加入時の保険資料を確認し対象外のお荷物や保険が支払われない場合に関しては必ず目を通してくださいね~!

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