「MOMOさん」のご帰国。うさぎを日本に連れて帰りました。前編

#ペットと一緒

引越しの「トランジットアジア」、松雪です。

「うさぎ」を上海から日本に連れて帰ることが可能か?

「うさぎ」を飼われている方。あきらめないで下さい。細かな条件さえあるものの、連れて帰る事、「可能です!」

中国では一般的に「犬」「猫」はペットとして国際輸送の方法や規定はあるものの、「うさぎ」に関しては全く情報すらなし。。。
動物病院などに聞いても、おそらく「不可」と言われてしまうのは、ある一部の人しか情報を知らないからです。

今回は2回に分けて、上海から日本への「うさぎ」を連れて帰るお手続きをお伝えします。


日本に行くことになったライオンロップの「MOMO」さん。
2017年3月生まれ。
日本へ渡航したのが2017年12月、なんと1歳未満で飛行機搭乗。
好物:牧草(小麦)
ちょっと「のほほ〜ん」とした感じの印象でした。

==主な条件==

準備期間:約60日

品種:うさぎ目うさぎ科など全般(但し、ウサギ目なきうさぎ科は別途に厚生省への届出が必要)

検疫条件:
中国検験検疫局の事前許可がある事。
指定動物病院で個体識別が可能なマイクロチップを装着している事。
伝染性疾病(野兎病、兎ウィルス性出血病、兎粘液腫)がそのうさぎの群で発生していない事。
そのうさぎが臨床検査の結果伝染性疾病の病原体をひろめるおそれのない旨の記載された輸出国政府機関が発行の証明書がある事。

日本での係留日数:1日(1日目-到着日、2日目-検査、3日目-検査終了)となり実質2泊3日となります。

**日本の動物検疫所へのリンクはこちら → クリック!

==手続きの手順==

① 日本の到着空港検疫所への確認
**日本語ですし、とても親身になって必要書類や、係留の事を案内してもらえます。
**事前の届出は不要ですが、輸入検査申請書などの書類を入手記載し検疫所に事前確認をしておく。
**係留期間中のエサ用に乾草などを持ち帰る場合、乾草の種類や量を植物防疫所へ持ち込み可能か確認する。
**係留期間中の飼育管理会社に予約を入れる。(関西空港の場合は佐野運輸さん)

② 中国の検験検局から許可を確認

③ 帰国便の決定と動物積載スペースの予約

④ 指定動物病院で個体識別マイクロチップの装着(出国30日以上前まで)及び同意書や状況説明書類等の提出

⑤ 指定動物病院の担当獣医師による臨床検査(7日前)及び検疫関連書類の入手
**発行される書類はスペルミス、日付誤記が頻繁に起こりますので要注意。
**検疫書類を入手後、内容に不備がないか日本の検疫所へメールで送り確認する。

⑥ 出発2時間前に空港チェックインカウンターで検疫申請と超過手荷物料金の支払い

ここまでが中国側での出国までの手続きとなります。
特に一番の難関は②の許可を取得するところです。トランジットアジアでもスタッフ総出で許可取得に動きます。それでも時間を要す手続きですので、日本へ連れて帰るご予定のある方は、早めにトランジットアジアまでご相談ください。


次回のブログでは「日本の空港に到着してからの手続き」と「係留や費用について」をご紹介します。



本ブログの内容は、上海から関西空港へ帰られた(?)、移住した(?) うさぎ「MOMOさん」と飼い主のご家族の皆様のご協力とご承諾を得て、諸手続き書類や「MONOさん」の写真を掲載させて頂きました。

上海でうさぎを飼われている方へ、少しでも情報になればと情報を頂きました事、この場を借りてお礼申しあげます。

日本でも「MOMOさん」元気な様子で良かったです!

  

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